アラフォークライシス。まさにその世代真っ只中のモノとして、語る。
こんにちは、子育てパパです。
「アラフォークライシス」という言葉はご存知でしょうか?
これは昨年のNHKクローズアップ現代で放送されたコーナーで名づけられました。
ざっくり言うと、
・35歳~45歳の就業者の世代。
・バブル崩壊後の就職氷河期のあおりをモロに受けた。
・就職もままならず、非正規(派遣)が大量に溢れた。
・年功序列から成果主義の切り替えが始まった世代であり、フリーターや非正規として働くことでスキルアップできず、給与がまったく上がらなかった。
・その後も「ワーキングプア」「派遣切り」「リーマンショック」と雇用環境の波に翻弄され続けた。
反響が大きかったのか、2018年6月22日には「アラフォークライシスⅡ」も放映されています。
今はそれを見ながら記事を書いているところです。
?
私は2018年で30代後半、ほぼ40歳になろうかという年齢です。
現在私はシステムエンジニアとして働いていますが、就活当時からシステムエンジニアを希望しており、大学3年までには初級シスアドと基本情報技術者を取得し、その時点でできる万全の態勢で就活に挑みました。
が、地方出身ということもあったと思いますが、説明会に行けたIT関連企業はわずか2~3社。
そもそも就活したくてもできない、そんな状況でした。
結局希望の職に就くことができず、私も卒業後はアルバイトで2年間を過ごすことになってしまいました。
現在の売り手市場を考えれば、初級シスアドと基本情報技術者を持っていれば、よほど面接でヘマをしなければそこそこの企業に入れたはずなのに、という気持ちはいまだにもっています、そう、いまだに。。
よく引き合いに出されるのがJR西日本の年齢構成。
https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2017_22.pdf
このアラフォー世代を他の世代と比べれば、いかにこの世代の就職が厳しかったかがわかると思います。
最近では第2新卒という言葉もあるくらい、最初の就職で失敗しても取り返せるチャンスはありましたが、就職氷河期のときは新卒で就職を決めることができなかったら、その時点で将来に渡っての貧困が約束されてしまう、そんな世代でした。
?
私はその後、アルバイトをしながら就職活動し、ホントに運よく希望の職に就くことができました。
本当にラッキーだっただけです。
私も最初の就活で失敗しているので、給与は現在でも決して良いワケではありませんが、動機や仕事先で出会う同世代は、大体私より劣悪な待遇で働いています。
そして未婚率も異常に高い。
私含め本人たちの努力不足もあったのでしょうか、「死ぬまで貧困が約束された世代」という言葉には絶望しか感じません。
今の20代の若い世代は本当に仕事もできるし世渡りも上手い。
ハッキリ言ってアラフォー世代より確実に優秀です。
私もですが、就活に失敗したアラフォー世代はロクに教育も受けず、ホントにバイトの延長のような働き方しかしてこなかった世代です。
私も実は名刺の渡し方、電話の受け方といったごく基本的なことすら研修を受けたことがありません。
会社には「使えないオッサンだな」という先輩や上司もたくさんいるでしょう。
でもそういった「使えないオッサン」を生み出したのも今の世の中だし、そういった激安奴隷の屍の上に今の売り手市場がある、そういう面があることも忘れないでほしいです。
ただ私は悲観ばかりしていたワケではありません。
運よく再就職できてからは必死に勉強し、たくさん資格も取り、そこそこのポジションにまでたどり着きました。
時代のせいにするのは簡単ですが、どの時代も道を切り開くことができるのは自分自身なのだから。
?