今だからこそ。プレミアムフライデーの意義を再確認する。
こんにちは、子育てパパです。
今回は今だからこそ、プレミアムフライデーを再度考えてみました。
今やまったく話題に上がることもなくなってしまったプレミアムフライデー。
なんで今回あえてこの話題に踏み込むことになったのかと言うと、私自身としてはちょっとプレミアムフライデーに共感できる部分があったから。
共感できる部分というのは、その施策そのものではなく、「こういう取り組みをしたら叩かれた」から。
日本の企業文化の側面を思い知らされました、私も。
さて、まずはプレミアムフライデーについて。
まだちゃんと公式サイトもありますよw(当たり前か)
今回初めて公式サイトもちゃんと眺めてみましたが、ちゃんと活動はされており、賛同する(主に小売店の企業)はプレミアムフライデーに合わせたサービス展開もしています。
先月は人気店「串カツ田中」が串カツ全品108円でやっていたんですね。
串カツ全品が税込み108円! 今週のプレミアムフライデー、4月27日(金)は串カツ田中が全店15時オープン、串カツ全品が終日108円に。合言葉で金箔入りハイボールも - ネタとぴ
プレミアムフライデーの何が悪かったのか?
それはやはり「施策の甘さ」と「多額の税金投入」だったと思います。
このまず制度ありき、というのは非常に考えが甘かった。
起業が導入している「定時退社デー」と同じで、どのように仕事を効率化するかを個人任せにしたまま、とりあえず決まりだけ作っちゃったということ。
しかもそれを役人の遊びのごとく税金を湯水のように投入し、その失敗の責任の所在もあやふや。
世の中マジメに働いている企業人からはそりゃ猛反発くらいますね。
でも、私はプレミアムフライデー自体は悪かったとは思いません。
むしろ働き方改革の一環として国民に働き方の意識づけすることができたという点では「良かった」と思っています。
私は社内では一応「管理職」と呼ばれる立場です。(名ばかりです)
最近なったばかりだったので、みんなが過ごしやすい会社にしたい!と燃えてました。
単に仕事を頑張るだけではなく、もっと豊かな社会人ライフを楽しみましょう!という思想を啓蒙したいと思い、実は社内でプレミアムフライデー的な行事や催しを夜遅くまで考え、提案したのです。
数十人程度の前で発表、なんとなくうわべで「いいんじゃないスか」みたいな回答もチラホラあったものの、ほとんどは無反応。
プレゼンは私が空回りするような感じで終了しました。
そしてその日の夜。
メンバーと食事に行ったのですが、私の提案について、
・参加したところで評価とか上がるんスか?
・仕事がんばったほうがいいと思うんですけど。
こんな反応をされてしまったのです。
ああ、プレミアムフライデーを考えた人も、何か変えたいと思って頑張ったものの、こうやってボロクソ言われてるんだな、ちょっと気持ちがわかりました。
私自身もプレミアムフライデーや、自分で考えたプレミアムフライデー的な行事が正解だとは思っていません。
ただやってみないことには正解かどうかも分からない。
このご時世、飲みに連れて行けばコミュニケーションが円滑になるわけでもない。
なのでやってみないと分からないんですよ。
しかし「やってみよう」という気持ちすら潰そうとする、本当に現代人は心ばかりが貧しくなっていっているような気がしてきました。
「こんなに忙しいのに、バカらしい」
そう言いたげに聞こえました。
そういう人たちを豊かにしたい、それで始めたのに、ファーストステップすら受け入れられない、そりゃプレミアムフライデーも叩きますよね。
そんなわけで、プレミアムフライデーの気持ち、ちょっと分かってきました。
それ自体は失敗だったのかもしれませんが、取り組もうとしたことは成功だったんじゃないかと。
もちろん私は会社では稟議を通して予算化まで考えていなかったので、税金をじゃぶじゃぶ投入したことは追及されるべきことですが、これにへこたれず、次なる働き方改革の一手を提案してもらいたいぐらいです。
皆さんは何のために働いていますか?
せっかく働くなら心豊かに働きたいと思いませんか?
そしてそれを実現したいと陰で奮闘する人たちがいることも忘れないで。